ガタン、ゴトン… 目を閉じて耳をすませば聞こえてくる。僕たちを乗せた福山市という大きく長い列車が、しばらくの停車を経て、今まさに動き出そうとしているのだ。こんな時間からどこへ向かおうというのだろう、乗客が固唾を飲んで見守っている。福山は今、革命前夜。この列車が向かう先は果たして、希望か絶望か。車掌はもちろんこの男、「貝原 大和」。燃えたぎる情熱、揺るがぬ信念、底無しの精神力。彼なら、きっと変えていける。今までもそうしてきたように。福山、ひいては日本の未来を明るく照らす太陽になる男、その歴史に名を刻む挑戦の第一歩から目が離せない。