昨日2月14日(金)は、東広島市議会の「文教厚生委員会」の視察へ、竹原市議会議員の村上まゆ子さんとともに行かせていただきました。
これまで他自治体の議会へ視察に行かせていただいたのは、笠岡市、府中市の定例会一般質問、そして今回の東広島市の3つ目です。
本来はもっと頻繁に学びに行きたいのですが、開催時期が全国どの自治体もほぼ同時期であり、自らの議会スケジュールと被りタイミングが合わないことが現状です。(言い訳ですが、事実です笑)
まず、議会における「常任委員会」について説明させていただきます。
行政の多岐にわたる業務を必要な範囲ごとに分け、10名程度の議員で専門的に審査・調査を行うために設置される常設の委員会です。
福山市議会をはじめ、多くの市議会では、条例に基づきいくつかの常任委員会を設置し、議案(事業などの計画や報告書)や請願・陳情の審査、行政施策の調査などを行っています。
委員会の数は都市の規模や行政区分(政令指定都市/中核市/一般市)によって異なり、例えば福山市においては、総務委員会(行政運営や財政、行財政改革など）、文教経済委員会(教育、文化、産業振興など)、民生福祉委員会(福祉、保健、医療など）、建設水道委員会(都市計画、道路整備、水道など)の4つがあり、私は民生福祉委員会に属しています。
今回、タイミングを合わせて視察できた東広島市の委員会の運営方法では、特に以下のようなポイント(福山市議会との違い)が非常に勉強になりました。
受付にて「厚さ7cmくらいの分厚い書類一式」or「タブレット」の貸し出しが用意されており、迷わずタブレットをお借りしました(笑)
委員会のみならず、市議会の多岐にわたる資料も閲覧できました。
福山市と東広島市では同じ4つの常任委員会がありますが、福山市は全て同日同時刻に開催します。
一方東広島市では4つの委員会が基本的に別日に開催するため、委員会に所属していない議員も「委員外議員」として参加し、質問することもできます。
昨日開催された文教厚生委員会では、所属する委員さん7名の他に、委員外議員として最大11名が参加され、何名かが質問もされていました。
理事者の皆様には会場の外に出ていただき、議員のみで自由に討論する時間が設けられておりました。
議員同士の質問や意見に対してさらに質問したり、事業ごとに重視するポイントを冷静に整理する場にもなると考えます。
東広島市議会のYouTubeチャンネルにてリアルタイムで配信されるとともに、その日にはアーカイブ動画で閲覧できる状態になります。
情報公開の徹底とスピード感が素晴らしいですね。
それ以外もいくつかありましたが、興味のある方は直接会った時に聞いてください(笑)
昨日の委員会や東広島市役所を案内していただいた鍋島せり議員が、「委員外議員」として質疑に立たれました。
テーマは、障がいのある方や高齢者の方々が安心して外出できる街づくりを目指した、車椅子使用者用便房を含むユニバーサルデザインのトイレ整備の推進について。
特に、東広島市が管理する公共施設ごとの整備状況に差が出ないよう、事例を共有しながら対応を統一することの必要性が議論されていました。
また、物理的な制約で整備が難しい場合でも、パーテーションを活用するなど、代替策を講じて利用しやすい環境をつくることについても行政側から提案が出るなど、前向きな答弁を引き出されました。
誰もが安心して過ごせる街を目指す、素敵な取り組みですね！
※鍋島さんの質問に対する「行政側の報告内容」も含めて聞きたい方は、2時間33分33秒からご覧ください。
【ユニバーサルデザインに配慮したトイレの環境整備に関する決議】
日本全国には1,741の自治体があり、それぞれがほぼ同じ時期に議会を開き、基本的には共通した運営方法で議論を進めています。
ただ、実際に現地を訪れると、街の景色や活気だけでなく、税収や投票率、行政サービスの質といった、目に見えにくい部分にも自治体ごとの違いがあります。
議会の進め方や市民の皆様への情報発信に関しても、自治体ごとに違いはあり、議会や政治家を身近に感じていただくための工夫の余地はまだまだあります。
引き続き、他の自治体の良い取り組みを学び、議員活動にしっかり繋げてまいります。
東広島市議会議員の鍋島せりさん、竹原市議会議員の村上まゆ子さん、昨日は本当にありがとうございました！
本日2月20日(木)より3月21日(金)までの会期にて、福山市議会3月定例会が開会します。
福山市議会3月定例会のご案内です！