福山出身で、現在ベトナム在住の経営者の雄太とともに、福山市中心部のベトナム人経営のお店を巡りました。
1枚目の写真は雄太がベトナムコーヒーを購入しているところ。
2枚目の写真は冬瓜(とうがん)の甘いジュース。
目的はヒアリング。
「日本人の友人はいる?」
ほとんどのお店が「日本人の友人はいない」という回答でした。
じっくり話ができたお店では、LINEでつながることもでき、今後のまちづくりに大きく参考になる機会となりました。
お店を回る最中、雄太からベトナムの文化や考え方についても多くの話を聞きました。
例えば、
・北部と南部で特徴が大きく異なる。
・北部の人は特に警戒心が強いが、信頼関係が築ければ一気に距離が縮まる。
・お酒の席はコミュニケーションにおいてとても大事で、度数30度ほどのお酒をお玉ですくって一気飲みし、親睦を深めたりする。
・女性の社会進出がとても進んでおり、労働参加率は70%、経営者の30%が女性。実際に、雄太の会社のマネージャーも全員が女性。「女性だから出世しにくい・稼ぎにくい」といった考えはほとんどない。
・iPhoneが大好き。
・特に男性はメンツを重んじ、スマートフォンなどステータス性のあるものにお金をかける。うちのiPhone修理屋さんでも、ベトナム人男性のProMax率がかなり高いことにも納得(笑)。
・トイレが使用中かどうか分かるように、ドアを開けておく習慣がある。
などなど。
ベトナムをはじめ、福山市に住む外国人は年々増加し、2025年1月末時点で11,886名。
そのうちベトナム出身者は3,518名で、全体の約3割を占めています。
次いでフィリピン(1,976名)、中国(1,924名)、インドネシア(1,027名)、ネパール(953名)と続きます。
住民基本台帳ベースのデータですが、留学生や未登録者を含めると、ベトナム人の実数は4,000人を超えると考えられます。
特定の国の人口が一定規模を超えると、同国民だけを対象とした商圏が生まれ、日本人との交流が減少し、文化やマナーの違いによる摩擦が生じやすくなります。
福山市でもその傾向が見られ、先日には個別の事例が大きな問題としてニュースに取り上げられました。
その事例に関しては、地域の皆様の協力のおかげで少しずつ改善の兆しはあるものの、まだまだ注視が必要です。
そして、再発防止のためには「相互理解」とその仕組み化が欠かせません。
例えば福山駅前商店会では、新規会員さんが加入された際、既存会員さんの店舗へ一緒に挨拶回りを行っています。(所要時間はだいたい1時間ほど。)
一度でも顔を合わせることで、関係がスムーズになりますし、変な誤解も生まれにくくなり、まち全体の雰囲気もより明るくなります。
また、「総会後懇親会」「納涼会」「忘年会」などの大型懇親会の運営にもかなり力を入れており、毎回30人以上が参加してくれています。
商店会や会員さんのお店に関するクイズを全力で行います(笑)
かつて私の旧事務所の2階でお店を営んでいた、中国人経営者のシュウちゃんも、この懇親会へは毎回のように顔を出してくれていました。
こうした商店会や商店街を通じた顔と人柄が見えるつながりは、まちの温度をぐっと高めてくれます。
加えて、誰かが理不尽な思いをしたり、不必要なトラブルが生まれないためにも、欠かせない仕組みです。
公平で心地よく、そして優しい環境を作るため、相互理解を深める仕組みを模索してまいります。
と、そんな 「まちの温度を上げる相互理解」 を進めたい皆様に、ぜひご紹介したいのがこちらのイベント!
福山市役所南側広場にて、グルメや雑貨、ワークショップにステージもあるようです!
あーくん、素敵です!!!


