今回の記事はかなりの長文になっておりますが、力を入れて書きましたので、お読みいただけますと幸いです。

3月10日(月)から14日(金)まで、令和7年度 福山市議会 予算特別委員会が開かれ、本日4日目が終了いたしました。

10日から13日にかけて、2025年度の予算に関して、部門ごとに歳入・歳出の詳細や事業内容に対する議論が交わされました。

最終日となる明日14日は、質疑の場ではなく、「討論・表決」の場となり、令和7年度当初予算を含む各会計の予算案について最終的な審議が行われます。

私からは本日までの4日間にて、以下の8項目に対して質問をさせていただきました。

①ノーコード・ローコードの導入について(総務費)

②連携中枢都市圏推進事業について(総務費)

③救急相談センター事業 #7119について(衛生費)

④一般不妊治療扶助について(衛生費)

⑤女性雇用対策 就業環境改善支援事業費補助について(労働費)

⑥観光宣伝 ナイトタイムエコノミーについて(商工費)

⑦福山駅前の再生 駅前広場再編事業について(土木費)

⑧デジタル採点システムの導入について(教育費)

私はこの4日間の委員会にて5度質疑に登壇させていただきましたが、最多の7度登壇されたのは共産党の三好剛史議員です。

登壇数が全てではないですが、質疑をするにも事前の勉強と準備、シミュレーションが必要となります。

三好さんは質疑の数の多さのみならず、一つひとつの質疑の基礎知識が非常に深く、その姿勢や内容は大変勉強になります。

#一般不妊治療

多数の質問、要望、提言をさせていただいた中、今回特に力を入れた「一般不妊治療扶助の拡充の要望」について取り上げさせていただきます。

現在、福山市の一般不妊治療扶助の制度は「対象年齢35歳以上」「自己負担の1/2を助成」「上限2.5万円」となっています。

近隣自治体である三原市・尾道市・府中市と比較すると、対象範囲も助成額も明らかに手薄な状況です。

例えば、

⚫︎尾道市：年齢制限なし、1/2、上限5万円の助成

⚫︎ 三原市：年齢制限なし、1/2、上限5万円の助成

⚫︎ 府中市：35歳未満を対象に、1/2、上限10万円の助成

⚫︎ 広島県：35歳未満を対象に1回限り、1/2、上限5万円の助成

福山市：35歳以上、1/2、上限2.5万円の助成

上記3つの地域では広島県の制度との併用が可能です。

それに対し、福山市は対象年齢が35歳以上に限定され、他の自治体に比べて助成額は1/2又は1/4ため、地域間の格差が顕著です。

この状態になっている経緯として、福山市は2015年4月1日から、広島県に先駆けて不妊治療の扶助制度を開始しました。

これは、少子化対策の一環として、福山市がいち早く取り組んできた素晴らしい施策でありました。 #福山市すばらしい

その後、県や他の自治体も同様の制度を導入し、後発の自治体ほど手厚い支援策を整えていきました。

その結果、当初は先進的だった福山市の制度が、現在では相対的に支援が薄い状況になってしまっています。

現行の制度のままでは、より充実した支援を求める子育て世代が他市へ流出し、人口減少をさらに加速させる可能性があります。

加えて、不妊治療の必要性は35歳以上に限らず、20代後半や30代前半でも治療を受ける方が増えており、早い段階での治療が妊娠率向上に寄与することも明らかです。

高度不妊治療に移行すれば、個人と行政の経済的な負担が増すだけでなく、母体への身体的・精神的な負担も大きくなります。

不妊治療に臨む家庭の負担を少しでも軽減し、安心して治療を受けられる環境を整えることは、福山市にとって重要な課題です。

そのため、対象年齢の撤廃または引き下げ、助成額の引き上げなど、より実効性のある支援体制の整備を求め、強く要望しました。

現状の問題提起に対し、担当者からは「前向きに検討したい」という回答をいただきました。

子どもを望む全ての家庭が少しでも報われる制度となるよう、今後も粘り強く提案とチェックを続けてまいります。

明日は予算特別委員会の最終日として「討論・表決」が行われますが、昨年5月1日に福山市議会議員としての職責をいただいて以来、市長をはじめとする執行部の皆様と質疑・提言を重ねてきた「市議会定例会」「委員会」「特別委員会」など、議会活動の1年間の1クールを体験することができました。

日々、勉強と試行錯誤の連続ですが、福山市の行政を間近で見られる立場として、少しずつ物事が動き出す瞬間に立ち会うことができ、大変充実した日々を過ごさせていただいております。

頑張る人が報われる福山のため、引き続き頑張ります！

【貝原大和WEBサイト】

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